suchi today

suchi today

視野は広く心は狭く
態度は大きく気は小さく
長い目で見て短絡的に
以前のtodayはこちらに

2004/10/12: Development -- リアル本棚.orgとsb移行


sbに移行する。sbというのはhardでloxseな日々で紹介されていたイカしたツールだ。
(MovableTypeは結局慣れなかった)
使い方がいまいちよくわかっていないので詳しく知りたい方は右下からどうぞ。

しばらく落ち着かないが、そこはなあなあの世界でひとつ。

追記: いろいろ変更していたら、画像と文章のリンクが取れなくなってしまった
画像と文章の同期は想像力でカバーしてください。

で、
本棚.orgというのがある。
POBoxやQuick MLやUNIX MAGAZINEでゆうめいな方のサイトだ。

suchiの本棚を作ってみたところたいそうなことになってきて、問い合わせなどがあったのでここに赤裸々にリアル本棚を公開してみたい。



昨年11月まではこんな感じだった。
そしてこれは本棚とは呼ばない。
隣室にも積もっている。ベッドまでけもの道ができている。
かなり見苦しい。
こんなことになったのもすべて天災のせいなのだが、そのあたりは
これまでの経緯でわかる。

当然のことながら、キッチンにも本が積もっていた。
一部はあまりに見苦しいのでモザイクをかけてある。



崩壊したところには読んだ本をどんどん投げていた。
本を大切にする方にとっては憤懣ものだろうが、
私はかえってすがすがしさを感じていた。



しかし、事情により、2003年11月に有休を3日取りまして、掃除を始めた。処分を始めた、ではないところがこんな事態になっている原因と思う。
以下は掃除の経過だ。



掃除の過程で約5年ぶりにドアが開いた。



しかし、すぐにその前に積んでいく。



どんどん積んだらすぐに埋まってきた



ベッドの横の畳も見えるようになった



積みすぎた右側の文庫は数日後に崩れた。この写真だけきれいなのは日光が当たっているため。
作業が数日に渡っているのがわかる。
それは作業よりも「め組の大吾」や「カイジ」を途中で読み始めたことの影響が大きい。



さらに積む。作業が楽しくなってきた。



積み終わったあとはこんな感じだ。
積む高さを抑えるのがコツだ。




そしてこれは半年後(2004年6月)の様子だ。
なんだか増えてる……



押入の前も増えてる……



キッチンではまた崩れた



この棚もまずい





さらに時は流れ、これが現在の様子
あ、amazonさんがいる。
(Scoobies(2004/10/01 KU))



本棚は人をあらわすというが、私の経験では、
本を自分より読んでいたり積んでいたりすることへの反応が
その人の読書観をあらわしていて面白い。

ムキになって、読むだけじゃだめだ、とか、積ん読には意味がない、などと言う人ほど、読書へのコンプレックスが強かったりプライドが高かったりする。
負けてる感を刺激してしまうのだろうか。
そんなことないのに。

で、もっと本ばかり読んでないで、
現実の人間とのコミュニケーションから得る現実があるだろう、だとう。
だからそれは俺が一番理解してるのに。
趣味の世界くらい好きにさせてくれよう。

なにかの糧にしようという気がない、
ということがなかなか理解されにくい。

どうして森永卓郎のミニカーコレクションに向けるような
冷ややかな目を向けてくれないのだろうか。

買っても読まなければそれはただの紙の束だし、
読んでもそれがえらいことではない、
というのは私を見ればわかる(わはは)

あとはあれ、私の文章を読めば分かるとおり、
本を読んでも文章はうまくならない。

それになんの意味があるの、だとう。
だから趣味なのだ。
読みたい本を買う。次々と読む。
サーフィンとかスキーと同じだ。
次から次へといい波が来るのだ。

本棚.orgは本棚というコンセプトが画期的だと思ったが、
しっかり感想を書いてある」とか、
まじめにコメントをつける」というような、
言及もよく見受けられる。
感想が書いてある本棚なんてないよな。

私は感想書いてる暇があったら未読をこなしたい。
これまでの経験から、本の名前記録するのが精一杯だ。

コミュニケーション・ツール?
別にコミュニケーションなんてしたくない。
読みたい本を読むだけでもういっぱいいっぱいだ。

(初期に質問したところ、増井氏は
特にコメント有無に関わらず楽しめるものを意図してるということで安心しました)

しかし本棚.orgをランダムに眺めてると面白い。
大量な人も数冊な人も。
ぜんぜん読んだことが無い本が並んでる本棚は、
あーぜんぜん読んだことがないなー、と。
「それのどこが面白いの」
だからー。

類似本棚というのもあって、一番類似度が高いのはogino.さんという方なのだが、(最近orkutで2hopだと判明した。世間は狭い)たった1/10(200冊くらい)しか重なっていない。
本は多品種すぎるように思う。
さらにその人の類似本棚などを辿っていくのも面白い。

そんな感じですでに何冊も購入。
100冊くらいamazonのカートに。

まだ1000冊くらい入力していない本がありそうなのだが
(本人も把握していない)
半分くらい売って、あとはコンテナ借りる計画進行中だ。
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2004/10/15: Development -- マルチ商法とSNS/未読王

危険、いてて

マルチ商法とかねずみ講へのツッコミの一つとして「1人が1日に2人ずつ勧誘し、組織が拡大していくと、1ヶ月で日本の人口を越える」というのがある(計算は合っているだろうか)。実際にアルバニアの国民ほとんどが加入したねずみ講(2004/06/09)というのもあった。

ところが例のSNS(ソーシャルなんとか)は全国民が参加している状態になっていない。
この先の深い闇にとてつもないなにかが潜んでいるような気がする


さらに先日の本棚の件だが、
本棚.orgには現れていないが、
世の中にはもっと多くの、本で身上をつぶしている人がいるはずだ。

ハッカーな増井氏を知っていて、
手持ちの本のリストがあって(もしくはISBNがあって)
それを本棚.org入力する手間を惜しまないか
手間をかけた結果に価値を見出していて、
公開されることに躊躇しない人、ということで
かなり絞られてしまっているだけではないかと思う。

エキサイトブックスのライターの本棚も凄いことになっている。
月下工房書評系氏の本の部屋も凄そうだ。

そんな私が知っている本棚で一番どうかしてるのは、
未読王の人だ。

2004/04/26(土)
▼もしかしてこの俺は、既に欲しい古本は全て入手してしまっているんではなかろうか?

私の本棚は、自分でも書いているが「ワナビー」感が溢れていてあくまでも偽物だ。
好奇心と同じくらい羨望とかコンプレックスが垣間見える
もちろん買った本はすべて読むつもりなのだが、
この人の場合は

本は買うもの、薦めるもの、鵜の目鷹の目養うもの
とにかく俺は読まないの!

わはは。

本も出ている。
「未読王購書日記」 [amazon][宣伝ページ]

紹介文がとにかく面白い

「皆さんもぜひ、少なくとも月に一度は古本百冊一挙まとめ買いをすべき」と説く古本マニアである。何しろ2001年の抱負は「一年間に千冊以上、本を買わない」と自戒するほどのマニアぶりを発揮。蔵書は優に2万冊を超えるが、本書で書名の出てくる本の98パーセントは読んでいないと誇らしげに宣言する。

「自分の買った本の自慢話を、内容に触れずにこれだけ面白く読ませる作者は、まずいまい」とこの人の場合は、「なかなか読めない」とか「そのうち読みたい」というのではない。一貫したポリシーは「とにかく俺は読まないの!」。

世の中には面白い人がいるなあ
なんだか、まだまだセーフという気になってくる。
それはそれでいけないと思う。

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2004/11/03: Development -- Macintosh/浦沢Aと浦沢F/発汗

Macintosh G4

綿棒でかすぎ (遙かなる1000万PV)
ここからリンクされてる日本綿棒株式会社もイカす。

PLUTO (1)

Writing about music is like dancing about architecture.
音楽について書くことは、建築について踊るようなものだ
と言ったのはフランク・ザッパだ(ったと思う)。

というようなことをふまえたりふまえなかったりしつつ、 浦沢直樹の「PLUTO」読んだ。 [amazon] 面白れぇ。

これは浦沢Fの仕業だ。

私は常々浦沢直樹は二人いると主張している。

こういう面白い漫画を描いている浦沢・F・直樹と、 スピリッツにいい加減な漫画を連載して日銭を稼いでいる浦沢直樹Aだ。

どちらがどの漫画を担当しているかは藤子不二雄よりも明らかだ。 古くは「NASA」から「パイナップルARMY」「マスターキートン」「MONSTER」と傑作を描いているのが浦沢Fで、「踊る警官」から「YAWARA」「21世紀少年20世紀少年」と、思いつきで書き流して、辻褄合わなくなったら休載して第3部再開とかごまかしちゃうのが浦沢Aだ。

21世紀少年20世紀少年は浦沢Fと一部誤解されているようだが、 あの後付け感は間違いなく浦沢Aの仕業だ。

FとAが逆じゃないか、と思われるかもしれないが、 本家のFとAは、たとえば笑うセイルスマンは大人向けのブラックな作品と 思われているようだが、ただの子供が考えたブラックさを並べただけな凡庸な作品だ。 あんなものは漫画やそれ以外でもいくらでもある(ヤンジャンの「Y氏の隣人」とか)。
Fの方が見た目に反してブラックなのは周知の通りかと。
しかも藤子Fは代わりがどこにもいない。

うむ。
決めつけは面白い。

浦沢Fの漫画はすべてほとんど原作付きだ。

MONSTER以降は原作が無いんじゃないかと思われるかもしれない。 マスターキートンの勝鹿北星は実際は担当編集者という話を噂の真相で見た。 そこで、現在は原作者をクレジットしなくなったとか書いてなかったか。 でもお詫び記事も見た覚えがあるな。

ということで今回の「PLUTO」を見たら面白かったのが奥付だ。
この担当編集者の数はなにごとだ。

なんだ浦沢直樹は一人しかいなくて、
本人にストーリを作る力がないということなのか。
なにがスーダラダッタだよ。


ゲバラ(汗)Σ(^^;)

しかし浦沢直樹の秘密を私は知っている。

以前漫画を整理していたときに、 いろんな漫画10ページにある汗の量を数えていた。

「カイジ」の限定ジャンケンの回の汗の量を1カイジとして、 Excelの表にしていた。 半年ぐらい続けていた。

しかしハードディスクのエラーでそのExcelファイルは消えてしまった。 えびすさんがやはり多かった覚えがある。 山本直樹の作品はどこまでを汗とするか悩んだ。

そんな中でもっとも驚いたのが「MONSTER」だった。 大変サスペンス感の強い作品なのだが、 汗が一つも描かれていないのだ。

手近な浦沢作品をとにかく一つ開いて調べてみてほしい(えらそう)。 あの汗の表現が本当に一つもないのだ。

他の漫画家はどうかというと、 試しに 「週刊ビッグコミックスピリッツ」のNo.48(11/08)号でざっと数えてみた

作(画)者タイトル発汗量
細野不二彦ギャラリーフェイク118
朔ユキ藏つゆダク68
武村勇治我が名は海師53
稲光伸司出るトコ出ましょ53
玉井雪雄オメガトライブ49
花沢健吾ルサンチマン47
江川達也日露戦争物語36
真鍋昌平闇金ウシジマくん23
阿部潤ぢゃんきい23
吉田戦車殴るぞ18
山田玲司ゼブラーマン16
村上かつらCUE15
三上龍哉極道一直線13
中川いさみカラブキ13
小田扉団地ともお11
安童夕馬東京エイティーズ10
山本英夫ホモンクルス10
古屋兎丸π8
ナカタニD.DAWN7
中原裕ラストイニング2
石原まこちんTHE3名様2
東本昌平CB感2
ホイチョイ・プロ気まぐれコンセプト2
中崎タツヤじみへん1
常盤雅幸寸前爆発0

ちなみに「ギャラリーフェイク」はサウナのシーンを除いた。 あー「つゆダク」に関してはいろんなものを除いた。

こんな感じでかなりみなさん汗をかいているのがわかる。
手癖で描いちゃうんだろうな。

少ないのは(2-3ページ作品は除くと) CB感の人はわかるのだが、 中原裕(世界で一番マラソンシーンが多い漫画の人)が少ないのが意外だったが、 たしかにこの人は目の描き方で汗的な表情を出すのがうまい。

ということで「MONSTER」というあれだけのサスペンス漫画で 汗ひとつ描かなかったのは凄いと思ったのだ。 かなり意識しないと難しいのではないだろうか。

なんか大発見みたいに書いているが、専門家が書いていそうだ。 夏目房之介/いしかわじゅん/竹熊健太郎とかそういう テクニカルなことも語れるすごい人たち。 最近そういう研究本が無いので淋しい。

そういうことで「PLUTO」も楽しみだ。

あこれ「ブレードランナー」的な伏線になるな

もう一つ、スピリッツで数えていて発見したことは、 「ホモルンクス」じゃなくて「ホモンクルス」「ホムンクルス」(まだ間違ってた)だったことだ。
これはほんとに大発見
そうだったのか。

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2004/11/18: Development -- Adobe/ダブリン/向かって左/スズキさん/ららら

向かって左、歴史の

Adobe Storeニュースより

店長から(編集後記)
--------
アドビストア店長のDave田中です。Adobe Photoshop Elements 3.0、および同製品

なんだDaveって、
と思ってアドビストアの 「特定商取引に関する法律に基づく表示を見た。

販売業者 Adobe Systems Software Ireland Limited
運営統括責任者 Mark Cycril Higgins
所在地 Unit 3100 Lake Drive, Citywest Business Campus Dublin 24 Ireland

責任者はDaveじゃないのはまあいいんだけど、
なんでダブリンなのだろう。

この先の深い闇に(略)


「むかって左」について がんばって理解しようとしたが、やはり脊髄反射的に反応できない。 30年以上理解できないということは、もう一生だめなのか。生きていくというのは 辛いことが多いな。

さて、
「むかって左」と言えばスズキさんだ。

「でもミドリの党やグリンピースとは違うぞ。あれは反革命なんだ」
「ハンカクメーってなあに」
「自分が田舎だから、田舎なのはもうしかたないんだって考え方とか、自分はまったく完璧に田舎じゃないから、田舎は許さないんだって考え方、――― これは両方ともいけないんだよ」
「よく判んないな」
「自分は絶対に田舎じゃないって思える神経は、もうむちゃくちゃに田舎じゃないか」
「あっ、そうかぁ!」ケンタは顔中でぱっと笑い、両手を叩きあわせた。

「前の田舎がイナカモンで後ろの田舎はファシズムだ。――― いいかい、ケンタ。君はいつか大きくなる。パパとママのお家から出て行く。そのとき、パパが出て行かないでくれ、このままいつまでもいつまでも三人で暮らそうといったら、パパはとっても田舎で反革命なんだよ。ミドリの党とか、ああいうエコロジー運動と同じようにだ」
「うん」何だか、とても心細く、困ったみたいにケンタは頷いた。
「共同体を解体するヘゲモニーに反旗をひるがえすのは悪いことなんだよ」

スズキさんは喋りつづけた。
「歴史はいつも物質的なものだ。歴史の回転を止めようとするのは悪いことだ。歴史が転がるなら、どんな場合も押してやんなくちゃいけない」
「どっちへ押すの」
「どっち?」
「うん、だって変な方へ転がっちゃったらみんなが困るでしょう」
「もちろん」スズキさんは、してやったりと微笑んだ。「に押すに決まってる」
「それ、向かって左? それとも歴史の側の左?」

さて!? どっちだろう。スズキさんは考えた。

スズキさんの休息と遍歴―またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行

「前の田舎がイナカモンで後ろの田舎はファシズムだ」って、面白いこというなスズキさんは

この矢作俊彦の「スズキさんの休息と遍歴」[ amazon]は、こんなに面白いのに単行本も文庫もずっと品切れだったのだが、いつの間にか文庫が「在庫あり」になっていた。「ららら科學の子」 [amazon]が三島賞を取ったからだろうか。

ららら科學の子

またすぐ品切れになっちゃうかもしれないので、わたくしの度重なる言及を読んで興味持っていた方(数人)などはチャンスだ。確証できないのだが、もしかしてこの本は私が最も何回も繰り返して読んでいる本なのではないだろうか。いいんだろうか。

「ららら科學の子」もしっとり感が意外でびっくりだった。面白かった。

スズキさんは実は一度テレビドラマ化されていて、スズキさんは西村雅彦がやっていた。ちょっとイメージが違っていたがNHKなのに意外に原作に忠実だった。

さて、矢作俊彦はインタビューも面白いのだけど、なかなかお目にかかれない。おそらく半分は適当にホラを吹いてるんじゃないかという感じがかなり好きだ。

Webでは、URLが怪しい オフィシャルなのかテストなのかよくわからないここ がずっと放置状態だ

Toshihiko Yahagi Official Web Site
こっちが本物に見えるが、しかし、途中っぽいページもある

インタビューはこちら(「あ・じゃぱ」について)。

―― 「え、『ダブリン市民』ってジョイスの?どこにあったの」
矢作 「第三部の終章で降り注ぐ桜は『ダブリン市民』の雪なんだよ。 実は、全体量の三分の二は他人の文章なんだ。誰か盗作で訴えてくれないかな。」
:
―― 「知識と教養は違うの。 」
矢作 「違うんじゃないかな、教養なんてあったら読めないだろ。」

こんな短いのでも、名前がなくても矢作俊彦だとわかる。
面白い

迷わず左、歴史の

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2004/11/27: Development -- 草野進/風流/出版社の読み方/おきゃんぴー

シミュラークルとシミュレーションこれがいつも「あき竹城」に見える

玉木正之のお蔵出し、野球批評家・草野進の文庫あとがきの再録、 「草野進のプロ野球批評は何故に「革命的」なのか?」を発見。

とにかく、プロ野球評論家としての草野進さんのデビューは、あらゆる意味でまさに「革命的」といい得るものだった。なにしろフランス帰りの女流華道教授が、和服の裾を夜風にひらめかせながら、旧後楽園球場のジャンボスタンドに座ってパ・リーグのナイトゲームを見る、というだけでも十分「革命的」であるのに、その彼女が、次のような過激にして根源的な、すなわちラジカルな言辞を、しかも黒木香のような山の手言葉で口にしたのである。


花を撮影した

はてなで 「風流夢譚」を読む方法はないか、 という質問があった。それに対して、国会図書館で読むか、奥崎謙三の本(絶版)の引用で読めるので古書店を探したら、という回答で終了してしまっていた。

うーん、これ鹿砦社の「スキャンダル大戦争(2)」[amazon]というムック(?)で最近 読んだ( 調べたら2年前、2002/10(BFR)だった)

amazonでは現在でも「通常2日間以内に発送」。 どういう経緯なのか(何しろ鹿砦社だ)、大江健三郎の「政治少年死す」も載っていて998円。 ワンクリックで手に入る。


鹿砦社の漢字がわからなくて、ひらがなでgoogleしたら、 出版社名読み方辞典がヒット。面白い。

音訳の部屋には、 音訳のための読み方情報が多くて勉強になったのでブックマークに入れた。 静岡県の方のようだ。

国立国会図書館データベース・ナビゲーション・サージスもついでに入れた。


7月ころだったと思うが、たまたまTVをつけたらギターをかかえた人が芸をやっていた。 私はテレビをほとんど見ないのでそれが大スターなのか新人なのかもよくわからない。 しかし、数分のその芸を見て、そのあまりのつまらなさに 私は腹を立てた。傍らのパコダテ人に「いつからTVはあんなのを許すようになったのか、日本のTVの芸能の世界はもっと厳しかったはずじゃないのか、どうなっているのか」というようなことを言いながら憤った覚えがある。

しかしあれが流行っているらしい(最近よくWebでも見かける言い回しもそうらしい) その言い回しのどこが面白いのか、全然わからないのだ。 ついにそういう時がきたかー、と思っている。

そう否定的になるな、なにごとも前向きに

ふと思い出したのがおきゃんぴーだ。 20年くらい前だと思う。彼女らの漫才を見て父が、 少々憤然としながら「まったくわからん」と言っていた。 こっちは大爆笑していたんだけども。

おきゃんぴーの写真があった。 Googleのイメージ検索で見つけたのだが、 元大川興業のガラス職人、山内まも留氏のページだった。

「元大川興業のガラス職人」

すげぇかっくいい肩書きだ。
うらやましい。

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2005/01/16: Development -- 冬のディメオラ/大泉黒石とその一族

観覧車の影


ふーゆのー、ディメーオラー♪


大泉黒石というアナキスト作家について調べようとしたら はてなのキーワードがひっかかった。どういう人かはリンク先をみていただければわかるが、ここにひっかかる。

性格俳優 大泉滉は息子。

なんだとー

顔を見れば誰もが知ってるあのカイゼル髭のじいさんだ。 意外な繋がりでびっくりした (どこでも書いてあるので有名な話のようです)

ちなみに、「水曜どうでしょう」(まだ一度も見ていない)の方は大泉滉の孫で、 従兄弟が「説得」「消えた漫画家」の大泉実成で、 東海村臨海事故の地元住民の被爆訴訟原告の大泉さんは 大泉実成のお父さんだ。

前のパラグラフには2つ嘘が入っている。だったらいいなを文書にしてみました。

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2005/04/03: Development -- 龍/ひさし/桜/アンドロイドと電気羊の夢でも見るかな

熱気と雨

陰謀? 村上龍の「半島を出よ」 -- 能古島が消されてる? (a19ine.com)


よく考えれば、高尚さと面白さは独立した事象のはずなので、難解だろうと高尚だろうと面白くてたまらない文章はきっとどこかにあるという気がしてくる。

(算数記 - 2005/03/28)

河童が覗いた「仕事場」

高校生のころ読んだ妹尾河童の 「河童が覗いた『仕事場』という本に井上ひさしの仕事場が描かれている。その仕事場の机の前に貼ってあったメモの文章はこんな簡単な3行。

むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに

いい文章ですね。

そんな井上ひさしだが、はてなキーワードで、 DVの加害者として記述されていて驚いた。ぜんぜん知らなかった。

井上ひさし +DV +金曜日 などとするといろいろ出てくる。


4/8は佳桜忌というらしい。もうすぐ20年。あの私と同じ歳のアイドルが生きていたら、20年後はどうなっていたんだろうか。器用に芸能界を生き抜けたんだろうか。そして4/16は雄老忌。藤枝静男の命日だ。そして坂上二郎の誕生日だ。

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2005/04/18: Development -- かなしー/系図/アル中/つぼ

今日の観覧車

枡野浩一氏体重戻る

かつてSPAの記事で、井の頭公園のボートに一人乗っている写真があり、 その痩せ方にうろたえたものだが、復活して何よりだ。

と思ったが、4月1日の記事だった。 エイプリルフールに嘘記事を書くようなタイプではないと思うが。

で、「御緩漫玉日記」の感想にも 書いた話。桜玉吉や西原理恵子「上京物語」のように ノンフィクション(風)の笑える日常を書いていた人たちが、 さらに私的なことを書こうとしたときに、フィクションの形になっていることが 大変興味深い。

枡野浩一の昨今の状況をふまえたという連載中の 小説というのはどんな感じなんでしょうか。とても楽しみだ。

などと書いていたら、amazonからこんな連絡が

誠に申し訳ございませんがご注文いただいた以下の商品がまだ確保できておりません。

枡野 浩一 "かなしーおもちゃ" [単行本]

書籍はすべてコンプリートしているのに(加藤千恵の歌集まで)。 こんなに売れてそうな本が手に入りにくいというのはなんともかなしー。


楽しい中央線 の高田渡などを読んでいたら、 高田渡が亡くなったとのニュースが。

うろたえて質屋に走り
それから酒屋をたたき起こした

のではなくて、

思ったのだが、吾妻ひでおとか中島らもとか赤塚不二夫とか、 世間はアル中になんでこんなに甘いのか。本人地獄なのに。 残念だとか言ってる連中の誰か一人でも高田渡の酒を止めたか。 特にこれみよがしに残念がってる、地方で知人ぶっているような連中なんかは、 おもしろがって酒をがんがん勧めていたような連中ばかりじゃないか。

そういえば、以前TVで、タモリが赤塚不二夫の酒をかなり真剣に叱っていた。


仕事中のつぼ

なにかが私のつぼを突きました(←カミングアウト)

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2005/05/03: Development -- 欧米/遅刻の誕生/バンド名クイズ

見たことある顔レーダー

欧米では考えられないことです [その1] [その2]

真顔だ。

Googleで検索してみると、 たくさんあって楽しい。

私も欧米体験がありますから(マウイに3日)、よく思う。

欧米では考えられないことデース

カタカナ名字+日本語女性名(例: コンティニュエーション礼子)の「欧米では考えらないことです本」については斉藤美奈子が一刀両断していたと思うのだが、書名が思い出せない。


遅刻の誕生

さて、

「遅刻の誕生―近代日本における時間意識の形成」(amazon)という本がある。amazonには書影がないので日焼けした我が家の本の画像を載せるが、↑のようなイカした表紙だ。

以下は前書きから。この前書きだけでも面白い話ばかりだ。
律儀なオランダ人というのは日本に船の建設指導に来た人であまりにいい加減な日本人に対する愚痴をこぼしてた人だ。いるよねこういう人。いやそういう話ではなくて。

この律儀なオランダ人の悩みは、実は、幕末から明治維新以降に近代日本を建設するために到来したお雇い外国人技術者にとって、ほぼ共通の悩みであった。彼らは工場や建設現場で日本人労働者の勤務ぶりにしばしば業を煮やしたが、その主たる原因は、彼らが時間を守らないこと、まるで時計の時間とは無関係に物事が進行する日本人の仕事ぶりだったというのである。

西洋で近代的な時間システムが登場するのは、14世紀に機械時計が登場し、15世紀にそれに基づく定時法が普及してからのことである。15世紀にはヨーロッパの各都市で、市庁舎の時計台が人々に定時法の時を知らせるようになる。このような人工的で均一に流れる時間を必要としたのは、商人や手工業者など都市の市民階級の人々であった。彼らにとって、時間とは労働の量をはかり、利子の額を決定する経済的意味を持つようになっていたのである。「タイム・イズ・マネー」という標語は18世紀のアメリカのベンジャミン・フランクリンの言葉として有名であるが、その発想はそれよりはるか以前から、彼らの間に広まっていた。

労働における時間規律が励行されるようになるのは18世紀になってから。それまでの職人や労働者にとっては、週末にしたたか酒を飲む、月曜日は仕事をサボる、といったことも日常茶飯のことであったが、工場に高価な大型機械が導入されることによって、事情は一変する。機械の始動時間に合わせて、その運転に直接間接関わる作業者も工場にきて仕事を開始することが強制されるようになる。

19世紀における鉄道の普及も人々のもつ時間の意識と制度に対して革命を引き起こした。それは定時運行のために時間規律を励行させただけでなく、各地の時間を正確に同期させた標準時の制度を誕生させた。

まとめると、

  • 日本人は時間にルーズだ
  • 西洋では15世紀には定時法が普及していた
  • 定時法を必要としたのは商人や手工業者などの都市市民階級だ
  • 「タイム・イズ・マネー」はベンジャミン・フランクリンの言葉
  • 労働における時間規律は機械導入がきっかけ
  • 鉄道の普及は時間規律を励行した
  • 鉄道の普及は標準時の制度を誕生させた

こんな感じでこの本は、 鉄道制度と時間規律向上の歴史、江戸時代から大正時代以降の日本の労働時間規律の向上、明治以降の小学校での時間規律教育、旧暦と新暦による季節感のずれ、明治以降の時計の輸入と国内生産、日本の家庭での時計の普及、などの各種文章が詰まっているイカした本だ。

問題があるとすると、各文章の著者が異なるので(研究者が書いている)文章によってテイストが違うためグルーブ感がないことと、価格が高いことだ(4000円)。あと前書きにあったが、重要な近代的軍隊の整備と時間規律については書かれていない。

でもやはり目からいろんなものが落ちて面白いですよ


All About Japanの四方氏の テクノポップは テクノポップじゃない内容ばかり充実していて面白い。最近ずっと 「名前で遊ぼう」 のお題は頭に入れているのだが、だんだん難しくなってきてなかなか浮かばない(でもいくつか採用されてるぞ)。DJへの道はまだ長い。すごいマニアが一杯なのだ。

その名前お題コーナーをまとめた バンド名クイズ

ぜんぜんわからん。難しいー。

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2005/05/13: Development -- 駐車場/数式/大リーグカード/トラピスト/ペンギン

駐車場の模様


小川洋子「博士の愛した数式」のキーアイテムとしてベースボールカードというのが登場するらしい。 しかしベースボールカードや、カードコレクタという人たちが存在するということを知っていても、具体的にどういうものを指すのかいまいちピンとこない。ということで予習に買ったのが 「底抜け!大リーグカードの世界」 (amazon)という本だ。 というか、これはそもそも「博士の愛した数式」を知るきっかけになった、野球カード男さんの本ではないか。

この本は希少カード自慢の本ではなくて、 レギュラーカードと言われる、一般カードを 独自の切り口で選別して紹介したものだ。

例えば「欽ちゃん走り」ばかり集めたものとか。
わははバカだ(誉め言葉)

切り口のセンスが良く、その切り口も特別な知識を必要としない汎用的なもので、 一般人でも十二分に楽しめる。 もちろんこの裏にきっと膨大な量のカードコレクションが。 そのコレクションを見ろ見ろ感を感じさせないのがよかった。

というのが昨年夏の話で、
このたびその底抜けコレクションがWebでも始まった。

底抜け!大リーグカードの世界

いきなり「この2枚は同じだ」のエントリが最高にイカす。面白ぇ。

博士の愛した数式

肝心の「博士の愛した数式」の方ですが、泣けるよい小説であった。 ただ、ダメだったのは万能理想美化少年。 こんなガキいねぇよという感じで。 なぜ誰も指摘しない。 いかがなものか。


理想といえば トラピストクッキーの秘密

わはは

私は昨年ここの教会で結婚式をしたのだが、かなりいろいろ簡素化した中で唯一ステキ系なイベントであった。 かつてトシちゃんと聖子ちゃんのポッキーのCMを撮ったところと聞いて、 一人だけ騒いでいた。

ちなみに男子修道院という名前で、 なんだっけあれ、ハウル? (半疑問系)みたいのを 想像する女子は注意だ。農作業が似合うおっさんだらけだよ。

そしてまた、トラピスチヌ女子修道院だったとしても、 そこにいるのはおばさんやおばあさんばかりですよ。

ブルースブラザーズのペンギン院長みたいな。

ブルースブラザーズのペンギン校長

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2005/05/26: Development -- Festival Express/浦沢直樹はやはり2人いる/101匹目/るきさん

nintendogs Nintendo DS

物体の堅さを表現した2次元形状の操作手法 (Teddyの五十嵐さん)

相変わらずムービーが楽しそう。


Festival Express

映画「フェスティバル・エクスプレス」を見たかったのだが、amazonを見たら DVDが出てる(amazon)。しかしリージョン1だ。 と思ったら6月に浜松東映にかかるらしい。わーわー。フライング・ブリトー・ブラザーズがやってくるヤアヤアヤアだ。予定入れ込み。

(追記: 日本語版7/29発売予定(amazon)らしい。


ですから、
浦沢直樹は二人いると考えれば、 すべて腑に落ちるではないか。

AとFがいま仲違いしているのだ。 めざとく気づいたマニアや文春から目をそらせようと 小学館や長崎尚志や雁屋哲が、亡くなった勝鹿北星をネタに、 目くらましの騒動を起こして誤魔化そうとしているのだ。

そういえば「PLUTO(2)」にも見事に汗が描かれていませんでした。

あともうひとつ時事について僕が語ろう。
レッサーパンダ。
もうすぐ101匹目に達して、世界中でいっせいに立ち上がり出すのだ。


高野文子「るきさん」

本の整理中、 高野文子「るきさん」(amazon)を発見、ひさしぶり読んだ。 さいきん鬱陶しくいわれている、スローライフ・スローフードとか、負け犬とかも、 すべて「るきさん」に描かれているではないか。 これは予言の書なんだろうか。

何がすごいって、20年前のイケイケ時代にその象徴みたいな「Hanako」でこれを描いていたことだ。 同じとき同じ雑誌で連載していた 吉田秋生「ハナコ月記」(amazon)の浮かれ具合と比べてみると、 すごさがよくわかる。

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2005/12/21: Development -- AKIRA/占い/いい国/松田洋子/net use

なんとなくAKIRAな虹

なんとなくAKIRAっぽい虹


ではたまには連日で


AllAboutJapanの今月の占いは 「シティホテル・ビジネスホテル」占いらしい。

ついにきた、占い師の真価が問われるときが。


いいくに[2005]つくろうイラク政府


昔「SPA!」で「リスペクター」という漫画を連載していた松田洋子という人がいた。 ゴーマニズムのあとであんまり面白くなかったのだが、ところが、その人が花田メンズウォーカーで連載を始めたルポ漫画がこれがたいそう面白かった。

人生カチカチ山―女の幸せ探して三千里

「人生カチカチ山」という単行本になっていて、これはもう何回も読み返していて、お勧めです。こういうのはニセサイバラが多いんだけど(ジャンケン隊とか、酒とたたみいわしとか、だめんずとか)、その手のパチものとは一線を画した、独自のルサンチマンから発せられる洞察(というかイヤミ)が、私には心に響いたわけですよ。

その後、 「赤い文化住宅の初子」で少し話題になったくらいで(これもストーリーものだけどいい味が出ていて面白い) ずっと動向をしらずにいた。

で、先日、ふと思いついてamazonで検索してみたら、なんと 「こんな自分と仲良くしたい そんなあんたと仲良くしない」 という町山広美との対談集が 出ていた。

こんな自分と仲良くしたい そんなあんたと仲良くしない

なりたい自分になれなくていい、なれない自分に慣れたらいいい

という私ぐらいのお年頃(40才前後)にはしんみりする帯から、 「パルコは私の東京タワーだった」をはじめ松田洋子の至言・金言・イヤミが ボロボロ出てきていて、ずいぶん面白かった。今年のベスト対談集。

他には、見返しの町山広美のプロフィールが、

兄が映画評論家の町山智浩、母が25億円の借金持ちということで、苦労は人並み以上

って、町山智浩が25億円の借金と 並列になってるのが可笑しい。

この本のオフィシャルサイト(まちだまつやま.com)はいまいちだが、町山広美の延焼日記、松田洋子の水泡日記も面白い。


Windows XPのヘルプが間違っていて少し悩んだ。

ディスク ドライブのデバイス名 E: をサーバー \\Financial 上の共有ディレクトリ Letters に割り当てるには、次のように入力します。

net use e:\\financial\letters

これスペースが抜けている

net use e: \\financial\letters

こうだ。

役に立たないことを書き続けるのは難しい

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2007/03/10: Development -- リンカーン嘘つかない

砂時計

ソフトウェア開発で設計やツールの需要性重要性を説明するとき、よくリンカーンの言葉が引き合いに出されるのだが、その言葉に出てくる時間がまちまちだ。

Googleで「リンカーン 斧 研ぐ」で検索すると、トップ3つの時間が全部違う

ここは「少し調べて書く日記」ではないので、わからないもんだねー、と曖昧に言葉を濁して体力を温存しておきたい。ピッチにいる敵は相手チームだけではないしね。ソフトウェア開発者のみなさんには「プロファイル重要」と「原典明記重要」との言葉を連帯の挨拶としたい。ピース。

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