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Book Guide for Rusties 2008/01

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A: 殿堂入り 5: 読め, 4: まあ面白い, 3: お好きに, 2: つまらん, 1: 金の無駄

01月

オレオレ啓発系の棚卸しフェア開催中。

勝間和代「効率が10倍アップする新・知的生産術」ダイヤモンド社
ビンボくさかった。この人がすごいのはここに書いてある術がすごいんじゃなくて、 実行力だと思う。こんなすごい人がセコい効率化に夢中になってるのは 時間がもったいないような気がする。
とかいいつつも、本の原稿をWordで書いてるなんて読むと、 志村ソコー!っていいたくなる。あんなひどいソフト使ってちゃダメだよ。 まだまだ効率化できそうだよね。
全体で不思議に思ったのは、この人って考える時間が無いのな。全部 埋めちゃってる。不思議だ。考える時間を取ろう、なんて考えてることが もう負けなのかな。
一つとても気になったところ。 この人の差別意識がうっかり出ちゃってる場所があった。
おれはビジネスクラスで映画見てる人になりたい。
Michael Pronko「僕、トーキョーの味方です」メディアファクトリー
いやあ面白かった。けど、タイトルが。村松友視「私、プロレスの味方です」に かけているのかな。誰もそんなこと知らないし、わかっても面白くもない。偶然か?
成美堂出版編集部編「モノができる仕組み事典」成美堂出版
写真満載なんだけど、本気でわかってもらおうとしていないのか、 わかりにくい説明満載でもある。いろんな自動化機械が面白い。
梅田望夫「ウェブ時代をゆく」ちくま新書

主にラーメンを食しながらと歯科の待ち時間をメインに2ヶ月かかって読んだ。 面白いところと腹立たしいところがあって、そういうことも含め面白かった。 きっとこういう生き残る方法、新しい生き方の話を読んだときに、 自分がそれに乗っていく姿を想像するか、 それに乗れないところを想像するか、 の違いだと思うんだけど。

ノーベル物理学賞の学者の例を出して、みんな物理学やろうぜ、と言ってる ような感じで

例えば、松田洋子の 「なりたい自分になれないよりも、なれない自分になれればいい」の ような愛がない。

あとはグローバルといったときの何がグローバルかを想像するかの違いで、 この人の世界地図にはきっと、コンゴやダルフールやチベットやチェチェンや パレスチナ情勢は載ってないんじゃないかな。最後の方でネット世界とリアルを 米国とそれ以外にマッピングするような話のところの視野の狭さには、 腰砕けそうになったよ。なにその世界の狭さ。 せっかくインターネットで世界の情報空間が狭くなったのになあ。

ゲイツやジョブズやGoogleが救ってくれないかなあ、世界を。

でもこれまでの本で一番面白かった。いちばんページ折った数も多い。 そもそも新しい生き方に熱く語る本だから、これでいいんじゃないか。 松田洋子や西原理恵子の卓越した世界観を知るのも人生には重要だと思うが、 それはあとでいいか。

唐沢なをき・よしこ「けんこう仮面」小学館
唐沢なをきは面白いなあ。2回繰り返すと唐沢なをきっぽくなる。 繰り返すな!繰り返すな!
大橋悦夫「そろそろ本気で継続力をモノにする!」日本能率協会マネジメント
全体として散漫でわかりにくい構成の本でした。 思いついたたとえをとにかく全部入れてるから、読んでいて 脈絡がなくて落ち着かない。 「続ける系」「ためる系」「マスター系」の分類はわかりやすかった。
山田ズーニー「話すチカラをつくる本」知的生きかた文庫
シンプルで面白かった。
The Arbinger Institute「自分の小さな『箱』から脱出する方法」大和書房
鏡の法則とかのインサイド・アウトとか陽転思考とかだいたい同じようなことを 言っているように思える。これは最後のあたりがくどくて途中でやめてたんだけど、 最後の注意書きが面白かった。こういう舶来物に多い、 ストーリー仕立てで本人が理解していくような形式に名前はついているんだろうか。 「ザ・ゴール」とか。
Tom Kelley「イノベーションの達人! 発想する会社をつくる10の人材」早川書房
このページというのは、最初から最後までしっかり読んだ本だけしか リストしていない。なのでこの本のように後半の数章だけ読んでいなかった 本などが含まれていないんだけど、ふと思い立って最後の方を読んで完結させた。 意外に面白かったので(完結させるという行為が)しばらく続けてみたい。 この本ではPalmVプロダクトが成功例として何度もくどいくらいに、 出てくるんだけど(あとVISORとかも)、これらは10年でほぼ消えている。 すぐれたデザインとはなんだろうと考えさせられた。

No.
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