[BFR]

Book Guide for Rusties 2005/07

[BBS] [1993年] [1994年] [1995年] [1996年] [1997年] [1998年] [1999年] [2000年] [2001年] [2002年] [2003年] [2004年] [2005年] [2006年] [Book Guide for Rusties Index]
[1月] [2月] [3月] [4月] [5月] [6月] [7月] [8月] [9月] [10月] [11月] [12月]


A: 殿堂入り 5: 読め, 4: まあ面白い, 3: お好きに, 2: つまらん, 1: 金の無駄

7月

宮嶋茂樹「不肖・宮嶋青春記」ワック
花田編集長時の「宣伝会議」に載っていた宮嶋半生を語るインタビューをまとめたもの。 不肖・宮嶋に惹かれるのは、報道の義務だか責任だかそういうことに逃げないところや、 報道写真で一発当てたいと公言するところだ。 また、そのために惜しんでいない手段の話などが大変プロの仕事なところが面白い。 一つ、不肖・宮嶋が逮捕者を追っかけている写真があるのだけども、 他の報道カメラが車の一方の側に並んでいるのに、 なぜか不肖・宮嶋だけが車の逆サイドにいて、後部座席のすぐ横にカメラを向けて すごい形相で一人だけ追っかけているのだ。すごい。 本人があとがきで、これまでのいろんな本の話のリミックスみたいなものと 書いているが、不肖・宮嶋のすべての本を読んできた私でも知らない話も あって、面白かったです。写真を趣味にすることについて話しているところなど、 意外すぎるやさしい言葉で、愛にあふれていて感動しました。
中野正貴「東京窓景」河出書房新社
窓からの風景を切り取った写真集。TOKYO NOBODYの方。 窓の形を直方体にするためか、外の風景が変なパースがかかっていて面白い。
宮崎吐夢、篠崎真紀「恋人でもないのに…」マガジンハウス
いつも松尾スズキ本の注釈がゴキゲンな宮崎吐夢なのでたいそう期待したのだが、 なんだか冴えなかった。こねたはおかしかったけど。 篠崎真紀もよくわからない。この凡庸な女優さんは誰?
夏目房之介「マンガの深読み大人読み」イースト・プレス
日本人だから、というところから抜け出す前後の話が面白かった。 あと浦沢直樹を誉めている。ショックだ。
ハロルド作石「BECK(23)」講談社(505円)
コユキくんのタンカに感動してふるえてしまった。 これからまた波乱ありそうなので不安なのだが。
山田五郎「20世紀少年白書 同世代対談集」世界文化社
山田五郎なのに珍しくつまらなかった。らしくない安易なラベリング満載。 おれらの世代みたいなそういう話は 当事者(同年代)以外はつまらないのかな。
大橋禅太郎「すごい会議」大和書房
会議の話より、ベンチャー時代の話が面白かった。もうちょっとドロドロしている はずだ。ザ・ゴールを思いっきりキー場面だけに圧縮したような構成。
「NHK BSマンガ夜話ニューウェーブセレクション」カンゼン
いしかわじゅんってなんであんなにえらそうなんだろう。 おれ一回も笑ったことが無いのだ、あの人の漫画。 でも分析はすげぇ面白い、下手すれば夏目先生より。 漫画家、実作者という肩書きが無ければ好きなのかも。 それはいったいなぜだろう。

No.
Book Guide for Rusties suchi Home Page