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Book Guide for Rusties 2004/01

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A: 殿堂入り 5: 読め, 4: まあ面白い, 3: お好きに, 2: つまらん, 1: 金の無駄

5月

吉野朔実「ピリオド(1)」小学館
なんというかこれは絵が少女漫画風だが、根本敬まではいかなくとも、 業田義家なんかよりよっぽどダークな漫画だ。暴力父がいる兄弟の物語。 (1)って続くのだろうか。
爆笑問題「爆笑問題のそんなことまで聞いてない」集英社
爆笑問題も慣れてしまうというのは恐ろしいことだ。芸人さんは大変だ。
と学会「トンデモ本の世界S」太田出版
久しぶりのと学会本はなぜか2冊同時に
(下へつづく)
と学会「トンデモ本の世界T」太田出版
(上より)
植木不等式執筆の宝塚の「LUNA」のストーリーがまさにとんでもなくて、 大爆笑しながら読んだ。
で、超常現象批評の方も相変わらず可笑しい。毎回書いていることだが、 これを読んでる自分は一次情報に当たっていないということを肝に銘じつつ、 笑わせて頂いた。皆神龍太郎すごい。
久保象「元『週刊少年マガジン』副編集長 大麻所持逮捕の全記録」データハウス
ぜんぜん反省していないタイトル通りの方の手記。 「少年マガジン」はもうちょっと頭のいい人が 作ってると思っていたよ。いや、だからこの人はグラビア担当だったのだろうか。
太田垣康男「MOONLIGHT MILE(8)」小学館
今回は少し趣向が異なっていた。ストーリーが巻をまたぐので感想はまた。
谷村志穂「海猫」新潮社
久々に分厚い小説を読んだ。映画化されるそうで。 細々と記述されている割には、主人公の心境の変化がわからない。 長編小説みたいなことを書こうとした長編小説という感じで。 読む力みたいのが無くなっちゃったんだろうか、おれ。
松尾スズキ「実況生中年 寝言サイズの断末魔(2)」扶桑社
SPAで毎週読んでるのに買っちゃったよ。かなり書きとばしてる感じなのに 笑えるポイントが多い。さすがだ。椎名誠みたいにならないといいな。
野嶋剛「イラク戦争従軍記」朝日新聞社
意外に面白かった。朝日っぽいのをいろんな意味で期待していたが、 裏切られた感じで。
大森望・豊崎由美「文学賞メッタ斬り!」PARCO出版
狭い世界だなあと思った。狭い世界で数少ない読者を相手に狭い優劣を つけて、そういう水槽の中の出来事を外から見ている感じ。
清水草一・テリー伊藤「間違えっぱなしのクルマ選び」中経出版
根拠みたいのがわからないまま「良い」とか「悪い」の断言を聞いていても そういう感覚が共有できない人にはまったく面白くない。 でも誰からもけなされるS-MXを褒めてたので許したい、俺は。
片山恭一原作・一井かずみ画「世界の中心で、愛をさけぶ」小学館
小説読むのが面倒なので、コンビニにあった漫画で済ます。なんじゃこりゃ。 てな感じでした。
Malcolm MacPherson「墜落!からの生還」ヴィレッジブックス
↓にある「墜落!の瞬間」はボイスレコーダのみだったが、こちらは助かった 乗客の証言も集めたもの。余分な文章が入らずにただ集めてあるだけなので、 雑音に悩まされず読むことができる。ただ翻訳者や、用語集がかなり怪しい。 キャンペーン用の帯に、海外旅行プレゼントの飛行機の写真があるのが広告主に 怒られるんじゃないか心配だ。

このシリーズの2冊は、 North Diary (2003/07/31)で知った。

辛酸なめ子「電車でコラ」ブックマン社
これは可笑しい。
Malcolm MacPherson「墜落!の瞬間」ヴィレッジブックス
墜落機、事故機のボイスレコーダの記録を集めたもの。 乗客には何もやることがないということがわかったので、 万が一事故に遭遇したときはうろたえないようにしようと思った。
辛酸なめ子「癒しのチャペル」白夜書房
面白い。
たとえば、テレビ朝日アナウンサーのイベント(なんじゃそら)の内容について

> 彼らは小学校時代からずっとハキハキした優等生であることは間違いなく、
> 「優等生」として君臨できる「学校」から永遠に卒業したくない、という
> 心の底の願望がこのような発表形態をとらせたのかもしれません。
> 対して、観客の多くは永遠のいじめられっ子風であり、オタクグループと
> 優等生グループの決して交わらない行く末を見ているようです。

こういう文章。
(おそらく)誰もがなんとなく感じてる居心地の悪さを
明解に文章にしてみせる凄腕を見ると(読むと)、
ナンシー関の「よくぞ言った」感を思い出す(タイプは少し違うが)。
天才。

山田ゴメス「出版業界横入りガイド」宣伝会議
出版業界にまったく興味は無いのだが、山田ゴメスのようなライターの収支などが 載っていて面白かったので買ってみた。実はかなりまじめな内容だった。
一見おふざけライターに見えても、まじめな仕事内容だから重宝されるんだろうたぶん。
安彦麻理絵・岩井志麻子・中村うさぎ・森奈津子「女のオカズ」河出書房新社
これだけ並ぶとやらし感よりも単純に面白い。顔は無い、とか、何もしない、 というのが想像ができない。
辛酸なめ子「オール・アバウト辛酸なめ子 処女伝説」洋泉社ムック
面白い。年表の妄想メモ面白い。かなりヤバい絵もありビビる。
かわぐちかいじ「太陽の黙示録(5)」小学館
あまりにご都合主義ばかりだとさすがにしらける。

No.
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