Movie Guide for Rusties 2002

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A: 殿堂入り 5: 見ろ, 4: いい, 3: お好きに, 2: つまらん, 1: 金の無駄, X: まだ


12月

"STAR WARS II: ATTACK OF THE CLONES" 「スターウォーズII クローンの攻撃」
湖を見ながらいやぁんというシーンで脱力して一度止めてしまった。
しかし翌日思い直して見たら
後半は面白かった。

CGはさすがに慣れたが、
クローン工場のヒョロヒョロ宇宙人の
服のまとわりつきが凄かった

"CHOMSKY 9.11" 「チョムスキー 9.11」
本を一冊読めば十分。わざわざ出張って見る必要無かったな。 チョムスキーの発言は一貫している(ワンパターンとも言える)。 穏やかな語り口は意外だが、ああいう知性の人を印象で語るのは失礼な話だろう。

面白かったのはUCBで「運動に一生を捧げるべきでしょうか」と尋ねる若者に、 にこやかにおだやかに言っているが意訳すると、 「自分で考えろバカもの」 と言っているシーンだ。

あと面白かったのは、
まあ世の中は少しずつ良くなってる、という意外に現状肯定的な発言だ。

で、思ったのだが、そのどんな発言をしても投獄も拷問もされないのは、チョムスキーが アメリカ国民だからだろう、そしてそれはなぜか、 とツッコミを入れたいところであった。

音楽は忌野清志郎(の既成の曲)だが、
まったく合っていなかった。
清志郎好きの私でも、これはちょっと、と思った。

もう一つ。
チョムスキーの冗談はあまり面白くないことはっけん。
人間誰にでも欠点はあるものだ。
ナンシー関にも体重はある © 枡野浩一

会場でDVDを売っていて、たいそうご立腹だった私の成果については、 チョムスキー9.11 DVD発売中 ページ参照。


11月

"BAND OF BROTHERS DVD COLLECTOR'S BOX (1)" 「バンド・オブ・ブラザース BOX(1)」
面白い。
DDay降下は怖いな
降下後怖くて隠れていた人にずいぶんな共感を覚える。
次が楽しみ。
"SHORIN SOCCER" 「小林サッカー」
愉快なCGのイメージがあって、それは期待を裏切らず面白かったのだが、
それ以外でもかなり可笑しかった。

傑作ではないかと。

最後のあたりの小ネタ落としは本当に大爆笑してしまった。

ヒロインがいい感じ。
少し調べたらあの日章旗の服の女優さんだった。

"KT"
1973年の金大中拉致事件の映画。
全体を通して抑えた演技と演出で、面白く見られた。
諜報員大集合の世界なので、
あまり皆さん声高に話されるとしらけてしまうのだ。

しかし市ヶ谷自衛隊本部のシーンの建物内部がどうも見たことがある。
私が卒業した大学の本館ではないかと。

"U2 THE BEST OF 1990-2000 & B-SIDES"
U2のベスト版はCD2枚とDVDの同時封入。 おまけとはいえもう少しまともなものをいれてください、 という感じでした。
「突入!浅間山荘事件」
つまらなん。
松尾スズキの人質の旦那役が見たかったのだ。

なお、 内容については見ればわかるように、 長野県警がかなり無能で滑稽に描かれているが、 原作の佐々氏の本が出た後そのあまりの描写に怒った当時の県警幹部が書いた 本が出ているので、それを読むと面白いと思う。

事件そのものについては連合赤軍諸氏の本があるのだが、 どれを読んでも感情移入できず、滑稽にさえ思えるものもあり、 かなりげんなりするので覚悟したほうがよいかと。


10月

「ブラックホークダウン」 "BLACK HAWK DOWN"
米軍のソマリア撤退のきっかけとなった作戦の映画。
ちなみにこの戦闘の様子は、 当時NEWS23のAFP通信山路レポートで見て、 人がたくさんいる街中の建物をヘリが機銃掃射してる様子が凄かった覚えがある。

とにかく最初の30分以外はずっと戦闘中で、 基本的に戦闘だけを見せているので面白い。

映画を見そびれて 原作(面白い)の ドキュメントの 方を先に読んだのだが、印象に残ったことの一つとして、デルタフォースの隊員が 戦場で明らかに兵士としての格が違う(頼りにされている)ということがある。

私の中には、海兵隊は米軍でも荒っぽい部隊で、 レンジャー隊は、その中でも一つ上の隊員というイメージがあったのだが、 そのレンジャー隊が弱々しく見えるくらいデルタ大活躍だ。 (原作の中でもそういう感じだった)
かっこいいな。

結局この作戦は米軍に19人の死者を出して、クリントンはソマリアからの撤退を 決意するのだが、ソマリア側の死者は500人とか1000人とか言われている。 だから戦闘シーンは、セガの新しいゲーム? という感じだ。

不思議なのは、これだけ圧倒的な火力と練度の差と作戦能力を持っているのに、 ヘリが一機落とされただけで作戦が泥沼化してしまうのがわからない。 そのくらい予測できなかったんだろうか。 アイディード将軍はの会合をキャッチできるくらいの情報力があるのだから、 当然民兵がRPG完備状態でだったのもわかるはずなのに。 「エネミーライン」の敵ミサイルを目視しようとしているのもそうだが、 現代戦のリアリティは素人になかなかわかりにくい。

「ディープインパクト」で目をやられた役の俳優さんが、 今回も2機目の墜落ヘリの操縦士役で似たような役をやっている。

「トレイン・スポッティング」の2人の役者さんは好きです。 ユアン・マクレガーさんじゃない方は「パールハーバー」でも 同じような役をやっている。

というか、「プライベート・ライン」で先任曹長をやっていた人も 「パールハーバー」でもこの映画でも似たような役をやっている。

アルマゲドンでちょっと気が狂った系の 宇宙飛行士をやっていた役者さん(元NYPDだそうで チャリティーライブにちょっと出てた)が入っていれば完璧でした。

「アメリカ911」 "AMERICA 911"
1人か1チームのビデオジャーナリストの例の一日の映像。 すっかり麻痺してこのくらいの映像では驚かなくなっている。
ビルの崩壊時に、近くにいたカメラマンが道路沿いの店に逃げて助かる 映像がある。この店が道路側が全面ガラス張りで、粉塵であっという間に 道路が真っ暗になるところが迫力があった。 水槽でやる理科の実験のような感じに見える。

「天空の城ラピュタ」
この映画は娯楽映画として完璧ではないだろうか。 何回か見ても毎回楽しめるのは質の良い少年漫画のようだ。

リズムもよい。

今回気づいたのですが、
少年を助けるために少女が連れないそぶりをするシーンの
「さよならっ」
の台詞がすごかったです。
ガラスの仮面で10巻ぐらいかけて、やっと達成した完璧な台詞
ぐらいの

吉田戦車の漫画で
謎の交流会で
あの「さよならっ」には
かないませんなあ、
とか
言われそうな感じの

「キプール」 "KIPPUR"
イスラエルの監督による第4次中東戦争の映画。 ただひたすら戦闘場面の無い戦場での負傷者の後方輸送部隊を描いたもの。

なんか戦車が意味もなく動いているのが新鮮。 まったりとしていたがリズムは感じた。

なんだこの映画は。

「ラストデイズ」 "LAST DAYS"
米国大統領警護官が主人公の核テロ映画。 米国大統領の核の発射スイッチはどんなときでも 必ず大統領本人の近くにあるという。

そういう話を知ったのをレーガン大統領暗殺未遂事件のときだ。 ニュースでその鞄を持った人間を追ったものがあり、 鞄が大統領と離れるのは大変珍しいと解説があった。 映画では大統領でなく鞄を守れ、と警護官が説明を受けるシーンがある。

予告編にもあるので書いても良いと思うが、映画中で ワシントンと北京に核が使われるが、 ひさびさにショボイ映像を見てかえって好感を持った。


9月

「ノー・マンズ・ランド」 "NO MAN'S LAND @CINEDEPRESS"
ボスニア紛争のセルビアとクロアチア(?)のにらみあう地帯で にらみ合うことになってしまった二人(+1人)の兵士の話。 愛や友情やイデオロギーが排除されていて面白い。 「エネミーライン」なんかだとセルビア軍が一昔前の ナチスやロシア人みたいな悪役で描かれているのだが、 そんなこともない。

ウェルカム・トゥ・サラエボで「世界にここよりひどいところは 13地帯ある」という台詞がすごかったが、この映画では 老兵士とルワンダのくだりが面白かった。

両兵士の守攻のドタバタや、国連の対応、あの結末まで、 これはボスニア過去から現在までの暗喩になっているのではないか。 深読みしすぎ?

「レッド・オクトーバーを追え!」 "THE HUNT FOR RED OCTOBER"
2回目。昔見たときは気がつかなかったのだが、 ショーン・コネリーをはじめロシアの潜水艦の乗員は、 映画の最初はロシア語で話しているのだが、 ふと気づくと途中から全員英語で話していた。 映画の字幕マジック。
「遠い空の向こうに」 "OCTOBER SKY"
ロケットに魅了された少年たちの話。
そういう科学の子供ストーリーよりも、 炭坑の街の描写に惹かれた。
「9・11 N.Y.同時多発テロ事件衝撃の真実」
一ヶ月前に予約受付していたときはTVでやるなんて言ってなかったのに。 一部はTVでもやったらしい。

あの一機目がビルに衝突する様子を撮ったカメラマンの映像。 その寸前に消防士が映っていてなぜかと思ったら、 ちょうど新人消防士のドキュメントを撮っていたらしい。 兄弟で取材していて、カメラに慣れていない弟の撮影練習中の出来事だった。 偶然ってすごい。 新人消防士がなかなか火事に巡り会えず焦っている様子は 「め組の大吾」そのものだ。 内容はその消防署の事件前後を追った物。

事件そのものの背景は(おそらく意図的に)省かれているので、 現場の消防士の視線から見たあの圧倒的な現場のドキュメントとして素直に見られる。 とにかく最初の衝突からの一日の迫力がすごい。

あの規模の災害でしかも立て続けに状況は悪化していき、 消防士はなすすべが何もなかったのがわかる。 2号棟が崩れたときの1号棟の様子が怖い、轟音が聞こえ始めたときの 隊長さんの目(なにか音がするぞ)が焼き付いてしまった。 その後の無線のメーデーの叫びも怖い。一瞬のうちにがれきで埋もれた街も すごい。漫画や映画と現実が違ったのは、ビルが崩れたあとの奮迅だ。 そのあとの1号棟が崩れたときの映像は、雲仙普賢岳の取材カメラ映像を 思い出した。怖い。

衝撃的な映像以外には、事件後の現場のものが印象に残った。 当時事件後のニュースで、がれき処理から戻ってくる消防士を市民が国旗と ヒーローと叫ぶ歓声で迎える映像があって、そのときの消防士が複雑な 表情をしているのがわからなかったのだが、 これを見てわかった。 生存者も見つからない。 彼らは何もできなかったのだ。 事件のショック(おそらく多くの仕事仲間を失った)と絶望感とともに 署に戻ると、歓声で迎えられていたわけで、 それは複雑な表情だったはずだ。

「スネーク・アイズ」 "SNAKE EYES"
満員のボクシング会場での暗殺に遭遇したニコラス・ケイジの不良警官が
あれやこれやする話。

JSAと同じで回想シーンの映像化はきらいだ。
でも面白かった。
でも最後の意味がわからなかった。
なにあれ?

音楽は坂本龍一だった。知らなかった。

「ウェインズ・ワールド」 "WAYNE'S WORLD"
「オースティン・パワーズ」がはやっているらしいので(ひそかにDVD2つ 持ってる)、もう一度「ウェインズ・ワールド」を4年ぶり見た。
オープニングの「ボヘミアン・ラプソディ」はやっぱいいな。
あと これ
マイク・マイヤーズより相棒の方が面白い。
「エネミーライン」 "BEHIND ENEMY LINES"
ボスニアで偵察飛行中の米軍パイロットが撃墜され 降下したセルビア軍支配地区から脱出する話。 そして彼を救出しようとする空母艦長の話。

どうしてセルビア軍が射出座席を調べなかったのかとか、 ジーン・ハックマンどうして操縦するかな、とか 気になるところも多いが、 脱出するために逃げるところが面白い観点のエンタメ映画。 ボスニアヘルツェゴビナ問題は刺身のツマといったところ。 セルビア軍が話す言葉が英語とかそういうことはない (スターリングラードみたいにロシア人が変な英語を話したりしない)。

前半の戦闘機活躍シーンは面白いです。 レーダが発達した最新戦闘機の近代戦でも 敵やミサイルを目視しようとするのは驚きました。 「トップガン」を見たときにもそう思った。

トリッキーな映像もあったりして私の好きな感じのところが多いにもかかわらず ダメダメに感じたのは、リズム感だと思う。 最近、自分の映画の好感度に、全体を通したリズムが重要な要素になっている ことがわかった。リトル・ダンサーのときも 思ったが、各シーンを別の監督が作ったみたいに緩急や映像スタイルに ひっかかりが多すぎる。

もったいないなあ。

なお、 特典映像にあったコンテの セルビア軍のスナイパーのジャージには オリンピックマークが書いてあった。 実際の映画では違うマークになっていた。

リトル・ダンサー
コミカルな映画と思ったら暗くて参った。 「フル・モンティ」もそうだったが英国の映画で 失業者が出てくるとほんと暗い。 それだけあの国の失業問題というのはしゃれにならない(ならなかった?)のだろうと。

面白くなかった一番の原因は少年のダンスがまったく魅力がないことだ。 ストーリーからも映像からも浮いているし、「ここで少年のダンスシーン」みたいな 意図が見えてしまってまったく楽しめなかった。 たとえば「ウェスト・サイド・ストーリー」であったり「ブルース・ブラザーズ」や 最近の「ムーラン・ルージュ」でもいいのだけど、 継ぎ目を気づかせないだけの作り方でないとまったく面白くないのだ。

少女とゲイの友人が可笑しかった。 お父さんがスト破りに参加するところ
泣いた。

ラストエンペラー
映画館でずいぶん昔に見たんだが、どうってことない映画だった。 もう一度みてもやはり。

紫禁城とその王宮生活は面白いが。


8月

「バンディッツ」 "BANDITS"
ドイツのなぜかスタイリッシュになってしまった 月曜ドラマランドと(勝手に)名付けた「バンディッツ」とは別物。 銀行強盗ものなんですが、もう途中でやめたくなるくらいつまらなかった。
「エアフォースワン」 "AIR FORCE ONE"
二度目なんだけども、単純に楽しめる映画。
面白い漫画を読んでいる感じだ。
「オーシャンズ11」 "OCEAN'S ELEVEN"
スター役者を集めてもこれだけ安っぽい映画になってしまうというのが
なぜかわからん。
関係ないが、
ジョージ・クルーニーの伯母さんってカモナ・マイ・ハウスの人だったのか。
ちょー美人。
「アメリ」 "Le Fabuleuy Destin d'Amelie Poulain"
けっ、スカシやがっって。
その天然を装ったポップとスタイリッシュの裏には、
かなりどす黒く濁ったエゴと欲望が隠れていると見た。

などといいつつ
こういう映画映画した映画はいいですね。

とても気に入った。


7月


6月


5月


4月


3月


2月

「MI:2」
「トゥルーマン・ショー」 "The Truman Show"
疑いを持ち始めたあたりが面白い。後半はどうかと思うけども。がしかし、 奥さん役と外側のヒロイン役の女優の顔がとかそういう理由(以下略)。
「6デイズ7ナイツ」 "Six Days Seven Nights"
「キャスト・ウェイ」のような漂流サバイバルものかと思ったら、 その体裁はとっているものの月曜ドラマランド的で辟易。 久しぶりに心からつまらない物と言える。がしかし、 アン・ヘッシュの涼しい顔のファンなので2。ボルケーノのときも そうだったがもっとまともな映画を選ぶように

1月

「ピースメーカー」 "PEACE MAKER"
「ディープインパクト」 "DEEP IMPACT"
レンタルに出たころ見て「アルマゲドン」に比べストーリーが発散していて、 ひどい映画だと思ったが、DVDで見直したら なんかけっこういい、 NBCのキャスター役の人に免じて。

そのほか


No.
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